出版社様、再販希望です!絶版になってしまった面白い絵本

名作

トイレこちゃん

あさのますみ 作 有田奈央 絵

トイレこちゃんはおもちゃ屋さんにある女子トイレのマークです。ある日、不満を抱えた彼女は持ち場を飛び出します。小さな人間のお友達もできますが…

斬新な設定で、お話も面白かったです。子ども受けも良いと思うので、ぜひ再販してほしいです!

おっとあぶない

マーロン・リーフ 作 渡辺茂男 訳

子どもの危ない動作をコミカルに「まぬけ」で表現しています。味のあるシンプルなイラストですが、やっている事は恐ろしいイタズラだったりします。怖い物見たさで子どもも惹きつけられる内容です。

そんな「まぬけ」な事をする子どもたちが、好奇心の末に酷い目にあっていたりするので、子どもにも教訓になっているようです。例えば、我が家では子どもがイスをグラグラさせながら座っていたら「ぎっこんばったんマヌケになるよ」と言うとやめてくれます。

たこのだっこはてとてとて

レミー・シャーリップ 作 きむら みか 訳

「よかったね、ネッドくん」が有名なレミー・シャーリップですが、こちらの本も我が家での”おもしろ絵本賞”へ殿堂入りしています。

舞踏家・振付家などマルチで活躍されていた氏の、ポップな絵が添えられた小ネタ集のようなもので、クスッと笑える小話が散りばめられています。

私のお気に入りのページの一節はこちら。可愛いらしい絵にこんなセリフが添えられています。

「あったかいおふとんのなかにいるより つめたいゆきのふるおそとにいるほうがいいよねえ」っていいながら あったかいおふとんのなかにいるより「あったかいおふとんのなかにいるより つめたいゆきのふるおそとにいるほうがいいよねえ」っていいながらつめたいゆきのふるおそとにいるほうがいいよねえ

本編より引用

まるで早口言葉のようで、ワクワクしませんか?

ジャイアントジャムサンド

ジョン・ヴァーノンロード 作 安西 徹雄 訳

蒸し暑いある日、チクチク村が400万匹の蜂に襲われます。村人たちは大騒ぎ!みんなで集まって相談し、一人のパン屋が豪快なアイデアを考案します。

最初から最後まで韻を踏んだ文章でリズムよく読むのが楽しいです。どのページでも、蜂に襲われている3人の愉快なおじさんが出てくるので、探し絵としても楽しめます。

大あらし

ディビッド・ウィーズナー 作

ハリケーンが来る日。ふたりの兄弟、デイビッドとジョージは家を頑丈に閉めて、家族とこもります。停電が起こり、一家は暖炉のそばで夕食を取りました。朝、起きると庭の大木が倒れていて…。

台風の日って非日常で、子どもはドキドキワクワクしますよね。親としては大木が倒れていたら後処理に追われて大変でしょう。子どもたちはそんな事にも気付か無いのでしょう、喜び勇んで大木を使ったごっこ遊びをはじめます。その楽しそうなこと!

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ピーターのめがね

エズラ・ジャック・キーツ 作 きじまはじめ 訳

1970年代のニューヨーク。ピーターは空き地の隠れ家の近くで、バイクの風よけめがねをみつけます。そして、それを持って友達の家に行こうと話していたら、大きな少年たちにめがねを横取りされそうになり…。

今の日本では無さそうなシチュエーションで、ハラハラします。心強い相棒の愛犬もいて、小さい子どものたくましさを感じます。

ゆきのまちかどに

ケイト・ディカミロ 作 バグラム・イバトーリーン 絵  もりやまみやこ 訳

クリスマスが近づいたある日、少女フランシスは街角でオルガンを弾く、猿を連れた老人を気に留めます。そして、彼らは夜は道端で寝ることを知りました。そこで彼女は、教会のクリスマス劇に彼らを招待しますが…

一編の映画を観終えたような読後感でした。少女が天使に扮してセリフを言うシーンに胸を打たれました。幻想的な絵で、どのページも絵画のように美しく、古いアメリカの街を彩っています。

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